今日は、天沼日の丸幼稚園のお別れ会に行ってきました。
私が子供の頃にお世話になった幼稚園です。
お別れ会と言っても卒園のお別れ会ではなくて、園舎とのお別れ会です。
今月の閉園に伴い解体されてしまうということです。
やっぱり、自分が学び育った場所でもあるし、残して置いて欲しいという気持ちもあるけれど、昭和初期に建てられた園舎には老朽化もあるし、災害時の園児の安全を考えたらという現園長先生(小倉法子さん)のコメントにも頷けるし。
そんなこともあって、
わずかばかりでしたが、感謝でいっぱいの時間を過ごしてきました。
明治後期から全国で建てられはじめたこの建物。
園舎の中央に八角形の遊戯室があって、それぞれの辺に保育室などがある形で、
倉橋惣三さんも幼児が生活する理想の環境と賞賛され
「梅鉢型幼稚園」と称されたそうです。
私が入園した頃(昭和50年)は、北村大栄さんが園長先生でした。
今でも印象に残っていることは、運動会の時の帽子。
「赤勝て、白勝て」と、両方の組を公平に応援するんですよ。
あの紅白帽を赤白半分にしてかぶって。
園内での生活で印象に残っていることは・・・いっぱいあるなぁ。
たとえばこちらの写真。
フレーベルの「 恩物 (おんぶつ) 」です。
懐かしいなぁと、しみじみしながら撮ってきましたが、
いろいろな色、形のなんて言ったら良いんだろう。
厚紙でできた三角形や四角形の教材なんですけどね、
確か和風の濃い緑色の紙箱に入っていたなぁ・・・。
この三角形や四角形を組み合わせて、
いろいろなものを表現するんですよ。
手を動かして、自由な感性で。
定かではありませんが、なんだかちょっと誉められた記憶があるなぁ。
私がこの仕事(デザイン)をはじめたのも、
こういった幼児体験や教育だったのかなぁ。と思っていたりもします。
しつけは厳しく・・・って、怒られた記憶いっぱいあるなぁ(笑)。
友達と雨の日に曇ったガラスにお絵描きをして怒られたりとか
・・・あ、その後雑巾掛けしました。はい。
園の友達と自転車で。その友達の知り合いだったかな?を訪ねて
阿佐ヶ谷だったか?中野だったかまで、すいこらすいこら(笑)
帰り道わからなくなって家に電話して、
親父さんに迎えに来てもらったりとか・・・ってこともあったなぁ・・・。
行の精神(仏教の禅)と幼稚園やそこで遊ぶ積み木などの教材を
世界ではじめて創ったフレーベルの精神に則った教育。
しつけ、そして遊びの中から自発性や協調性を学ぶ。
と、言葉にすると難しい事なのだけれど、自然と身につけさせてくれた教育でした。
「教会通りキャラクターコンテスト」(若杉小学校と教会通り商店街の共同企画)なども、私の中に「この頃の気持ち」が残っているからというのもあります。
子供の頃誉められたり認められたりという記憶は、
いつまでも心に残るものだと思いますし、
そういったすばらしい経験をさせてもらった僕らの世代が、
これからの世代に残していく歳になったのかなと。
今日という日があると、改めていろいろ考えてしまったりしますが、
園長先生、そして学舎に。ありがとうございますと心から伝えたいです。
2003年3月30日 鈴木伸一郎 |
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